お財布は革製品である以上、汚れや、カビなどの心配がつきものだと思います。
せっかく選んだ革財布ですから、できるだけ長く綺麗に使い続けたいですよね。
今回は、「【革財布の手入れ方法】汚れ予防の対策や色落ち・濡らした時の対処法」を紹介していきます。
【革財布の汚れ】黒ずみの原因
革財布の汚れを予防するためには、定期的なメンテナンス・お手入れが必要です。
ですが、お手入れ方法の前に、まずどのように革財布が汚れるのか代表的な例を紹介しておきます。
その革財布の代表的な汚れが「黒ずみ」
黒ずみの主な原因は、汗などに含まれる「鉄分」により引き起こされることが多いです。
これは、革を鞣すために使われているタンニンと鉄が化学反応を起こし、黒く変色させてしまうようです。
汗だけではなく、水道水にも微量の鉄が含まれているので、手を洗った直後なども注意が必要になってきます。
なので、こういった成分を革に浸透させないようにする事で、大抵の汚れを予防する事が出来ます。
では、その方法を紹介して行きます。
革財布の汚れを予防する方法
予防法その1 防水スプレーで撥水
汗も水道水も、弾いてしまえば何も恐れる事はないわけで、かなり信頼度の高い予防策の1つです。
しかし、防水スプレーなら何でもいい訳ではないので、皮革用に販売されている物を選んで下さい。
また、使いすぎは逆に革財布を痛める原因になりかねないので、あまり頻繁に使用するのはオススメしません。
「防水スプレーって結局、化学物質でしょ?なんだかなー」
って方は次の方法がオススメです。
予防法その2 ワックスで表面の保護
防水スプレーにちょっと抵抗がある場合、天然素材100%のワックスがオススメです。
ワックスの場合、やや劣るかもしれませんが撥水効果もありますし、何より革に栄養を与え、保革効果を長く発揮してくれます。
汚れ予防と、その他のメンテナンスも一度に出来るので、効率的でもありますね。
予防法その3 オイルにも予防効果
定期的にオイルを塗布する事でも、汚れを予防することが出来ます。
皮革が乾燥すると、小キズがつきやすくなり、そこから汗などが浸透し落ちにくい頑固な汚れの原因になってきます。
オイルで油分を補給してあげることで傷が予防でき、結果的に汚れを予防することが出来ます。
以上の3つが予防法になります。
この全てを行っていても、汚れを完全に封じ込めることはできませんが、長く綺麗な状態を保つことが出来ると思います。
また、汚れが気になってきた場合は、「サドルソープ」などのクリーナーで洗浄することをオススメします。
クリーナーを使うとごっそり汚れが落ちるので楽しいですよ。
汚れ落としについて様々な情報を見た事があると思いますが、絶対にオススメしない(キズを助長する)方法も含まれているので、基本的に専用のクリーナーを使うようにしてください。
今回、すこしだけ紹介しておきます。
【革財布の手入れ】やってはイケないメンテナンス方法
消しゴムで汚れ落とし
ワークブーツなどのメンテナンスで使われることから、皮革全般に有効と勘違いしている方が多いですが、革財布などのデリケートな皮革には悪手です。
消しゴムは、摩擦により汚れを「削り落とす」わけですから、必然的に傷がつきやすくなります、革財布をゴシゴシ擦るのはもってのほかです。
アルコール系のクリーナー
脂汚れを落とすのに有効なアルコール系のクリーナーですが、革財布に限らず革製品に使うのはオススメできません。
手汗の油分で汚れていると勘違いし、アルコールが効くと思っているのかもしれませんが、上記のように手汗に含まれる「鉄分」が主な原因なため、少しずれています。
多少の洗浄効果は望めますが、皮革に必要な油分まで分解してしまうので、栄養不足になり、乾燥がすすみ、肌荒れの原因になってしまいます。
このように、間違ったメンテナンスを行うと、革財布の寿命を縮めてしまうので、正しいお手入れを行って下さい。
さて、次に重大な汚れの原因になりかねない、革財布が濡れてしまった時の、お手入れ・対処法を紹介していこうと思います。
【革財布の手入れ】濡れてしまった時のお手入れ方法
どんなに気を使っていても、急な雨やうっかり水たまりなどに落としてしまったり、革財布が水難事故にあってしまう場合があります。
そんな時は、まず焦らずにしっかり対処していきましょう。
ステップ1:全体的に濡らす
えっ?何言ってんの?って感じかもしれませんが、けっこう重要になってきます。
一箇所だけズブ濡れになっている場合、そのまま乾燥させた時に最悪その一部だけがシミになり、目立つ可能性が非常に高いです。
「木を隠すなら森の中」理論で、「シミを隠すならシミの中」というわけです。
水難に遭遇している時点で最悪の状況下ですが、更なる悲劇を防ぐ為の一手として紹介しておきます。
どちらを取るかはあなた次第です。
※ジャブジャブ濡らすのでは無く、濡れタオルなどで水を塗布するように行ってください。
ステップ2:しっかりと水気を取る
次に、しっかりと水気をとっていきましょう。
この時、マイクロファイバーなどの科学雑巾は傷をつけてしまう可能性があるので、普遍的な柔らかいタオルなどを使って下さい。
そして、ゴシゴシ拭き取るのではなく、押し当てるようにして水気を吸い取るイメージで行うとキズつきにくいと思います。
※水に濡れたりしたら、無意識的にピッピと振り回したりしてしまいがちですが、革財布を振り回したり、強く揉んだりすると、型崩れの原因になるので優しく扱って下さいね。
ステップ3:風通しの良い場所で乾燥
では、水分を拭き取ったら、じっくりと乾燥させましょう。
言わずもがなだと思いますが、ドライヤーなどで強制的に乾燥させるのは厳禁です。
「直射日光をさけ、風通しのいいところに型崩れしないように置いておきましょう」は、よく聞く説明ですが、悩ませる最大の課題かもしれません。
「家にある日陰で風通しがいい場所なんてそうそうないわ!」
そうです、なかなかベストな場所が見つからないですよね。
家中探し回ってしまいそうですが、実はどこでもいいんです。
強い日差しや高温による乾燥さえ避ければいいので、リビングのテーブルの上でもいいわけです。
※テレビ、パソコンなど放熱する電化製品の近くは避けてくださいね。
ステップ4:オイル・ワックスで加脂
充分に乾燥したら、栄養補給の為にオイルやワックスをぬり仕上げです。
もし、水濡れによりシミが出来てしまった場合は、オイルを全体的にまんべんなく塗りこみ軽く日光浴させることで、エイジングを促し目立たなくすることも出来ます。
そのあとに、防水対策も忘れずに施しておきましょう。
さて、水濡れにより目立つシミは避けれたけどなんだか色が落ちてしまった、長年の使用で色が薄くなってきた、なんて場合もセルフケアできますので、紹介させて頂きます。
【革財布の手入れ】色落ちしてしまった時のお手入れ方法
革財布が色落ちしてしまった時は、お手入れグッズを活用しましょう。
革財布の色落ちには、こちらのアイテムがオススメです↓
サフィールカラー補修クリーム
カラーバリエーションが豊富で、さらに絵の具のように色を混ぜ合わせる事で、革財布の色を再現することも可能です。
1つ注意していただきたいのが、カラーチューブのみですと色がこゆく出過ぎる可能性が高いので、薄め材も一緒に混ぜ合わせて使いましょう。
一度に染めるのではなく、徐々に色合いを近づけていくイメージです。
サフィール薄め材
もし、色が合わずに失敗したと思うときはリムーバーで落とせるので、一度ふきとってやり直すことも可能です。
サフィール リムーバー
クリーナーとしても使えるので、頑固な汚れを落とすときにも重宝します。
手順は簡単で、全体にムラなくサフィールカラー補修クリームを塗り、余分な補修液を拭き取ったら最後にワックスなどで仕上げて終わりです。
単色の革財布なら比較的に簡単ですが、グラデーションなどの染色が施されているアイテムについては、自信がない場合はプロにまかせた方がいいかもしれません。
できる限りの愛情をもって、長く付き合って行けるといいですよね。
【革財布の手入れ方法】汚れ予防の対策や色落ち・濡らした時の対処法まとめ
今回は、汚れの予防から、万が一のメンテナンスまで紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
定期的なメンテナンスを心がけて、お手持ちのお財布と少しでも長く付き合っていただけたらと思います。
では、今回はこの辺で失礼します。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
>>【メンズ革財布】2021年版厳選おすすめ人気ブランドランキング
>>【特別な革を求めるなら!】ハイクラスのクロコダイル革財布とは?